秘境に行くのは心と時間に余裕を!

あまり知られていないジャワ島の観光地、ブロモ山。
それもそのはず、行くのがなんとも手間と時間がかかる!
行きは無事についたものの、帰りのバス。次の町へ戻る途中でタイヤがパンクした。夜中1時から3時まで道路で皆でヒッチハイクかよ~。って、同乗していた西洋人たちとビール飲んじゃった。
こういうときは心に余裕が大事!? ふ~。余裕をもって行動しなければ、次の予定なんてあってないようなものなのだ。






2011年11月27日、7年つとめた会社の退職日。
その日の夜に、羽田空港から数人の友人に見送られて、海外へと旅立った。
もともと、父親がフィリピンに10年、そのほかアジアに数年いたこともあり、小さい頃からそういった国に行った経験のせいか、海外へ対する興味は昔から大きかった。
はじめてのアジアは衝撃だった。なんたって、同じ年齢の女の子が物乞いをしてくるんだから。
ひーーー。
ギブミー ギブミーって言ってくる! 頭の中はぐるぐるぐるぐる。俗にいう、カルチャーショックだ。
世界は混沌としているが、どこもそれぞれの秩序があって成り立っているように思う。
とても不思議で、なんと面白いのか。
自分が日本人であることも、海外にでてようやく意識してくる。
なんど、「I am Japanese」と言ってきただろう。
私生活、お金、時間があれば積極的に旅をしてきたけれど、社会人になってからはなかなかいけなかった。
毎日に忙殺されて、旅が遠のいていた時期だった。
ところが、2010年11月に行ったチュニジアで衝撃的な出会い、つまり「ここに住みたい!」と思ってからは、旅心に火がついた! 着火してからは、早い早い。12月には、海外へでようと決意したのだった。
それから約1年後。
ひょんなことから、アジアをまわり、フランスにも滞在し、それからチュニジアへ行ってみるという流れになった。
日々、予定はつねにかわるし、これからもどうなるかわからない。
けれど、無事にアジア一カ国目のインドネシアに着いたことだけは確かだ。
世界のいろいろなものに、恋をしていきたい。
それには、まず「さんぽ」してみなきゃ出会えない。
それも、文化や宗教、人が違えば「さんぱ」スタイルも変わるだろうし、出会うものも大きくかわる。
楽しみだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
さて、さっそくアジア一カ国目の国、インドネシアで出会った秘境。
2011年、12月28日、インドネシアのジャワ島西部に位置するジャカルタから、東部のスラバヤという町まで飛行機で一気に飛ぶ。
スラバヤに着いてから、空港の小汚いカフェに入り、コークを飲んで一息つく。
今夜の目的地は、活火山であるブロモ山の麓にあるチェモロ・ラワン村だ。
プロポリンゴという町までバスで移動し、そこからまた村までバスに乗る。
先は遠い~。
はじまったばかりの旅に、いささか興奮状態で、疲れは感じないけれど、『地球の歩き方』に書いてあるような、
「ブロモ山で日の出を見よう」というのは無理だろうな、と思う。旅なんて、そんなものさ。ゆっくりと自分の足幅で進んでいくしかない。
重いバックパックを持ち上げ、バスに乗り込んだ。
スラバヤはやや都会の町だからか、バスはほぼ満席。それにしても、ひどい渋滞だ。
2~3時間でプロポリンゴに着く、と『歩き方』に書いてあるが、もう3時間も経ってしまった。すでに夜8時。
おーーーい。
おーーーい。
さすが、世界一の渋滞都市といわれるジャカルタをはじめ、インドネシアの交通事情には悩まされそう。
結局3時間半ほどで、プロポリンゴに着く。
そこからは、乗り合いのバンに乗って村へ行くようだ。
すでに暗いが、西欧人の3人グループも一緒なので心強い。
夜道をバンは走る。走るというか、ずっと上昇している。
さ、寒い。標高はかなり高いと思う。
ところどころ、小さな村を通過しているよう。
10時すぎた頃にバンはとまり、チェモロ・ラワン村へ着いた。
良さそうなコテージホテルにすぐはいり、値段の交渉をして、ホットシャワーがでる部屋に入った。
とにかく、寒いよ! 南国にきて、いきなりユニクロのフェザーダウンを着るとは思わなかった。ははは。
移動の日。
疲れた~。
ようやく疲労感におそわれる。
シャワーを浴びて、寝る!
と、こ、ろ、が! ぬる~い。ホットぷりーず。
そうですよね、そうですよね。これでも、「ホット」ですね、「コールド」ではないもんね。
それにしても、外は霧がすごそうだった。
明日は晴れるのだろうか。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
翌朝、寒さのなか目覚める。普段と違う朝。
日の出ツアーは、やはり無理だった。
せっかくなので、ゆっくりと深呼吸をしてみる。
そとにでると、昨夜暗闇でわからなかった全貌が見えた。胸がふるえる。
火山灰の大地はおおきなひとつの丸いかたちの空間をつくっており、バトゥ山が霧にあたまを隠してどんとそびえている。さらに遠くには山々が連なっている。だからか、宇宙的なエネルギーに満ちているように思う。
遅い朝食をすませる。
さて、さっそく「おさんぽ」しよう!
さきにパッキングだけすませて、宿で荷物を預かってもらう。
身軽になって、レッツゴー!
あ~~~~
あ~~~~~~~
も~~~~~~~~
のどか!
町並みは、なんてカラフルで可愛いのでしょう。
赤い瓦屋根に、意外とカラフルな家の壁がしっくりと町並みにあっている。
異国に来たんだ。喜びが胸をおおう。
ブロモ山までは、徒歩で行くにはけっこう時間がかかるというので、バイクタクシーに乗ってみる。
お兄さんと値段交渉して、150円くらい。ちょっと高いような気がするけど。
のどかな道をがたがたと進むと、さきほど宿の前からみた火山灰の大地へやや下りながり入っていく。
砂ぼこりが舞う。風に乗って、細かな灰がゆれている。
霧の中、やや白くかすんだ視界の遠くから、馬のひずめの音が聞こえてくる。布を、頭から腰のあたりまで巻いた人の馬が、数頭できて、すれちがった。それは、かぎりなく現実からかけ離れた空間だった。
一瞬のすれ違いざまに見せてくれる彼らの笑顔が、ここが現実であることを教えてくれる。
前方に、テントがみえて、やがていくつかの、人と馬がいた。
そこで、バイクは止まった。
ブロモ山にのぼる。
馬に乗ってのぼらないかといわれ、そそられるけれど、自分の足で歩きたい。
荒涼とした、厳しさのある、圧倒されるエネルギーを感じる。
とにかく、パワーにみなぎっている。活火山だからかな。
「あれ、この風景、OSHOタロットのTRAVERINGの絵を同じ!」
そう思うこの、景色。スピリット イズ ゼアーだ。(spirit is there)
旅のはじまりにくるには、最適の秘境だったかもしれない。
タロットのカードで、TRAVERINGはいろいろな意味を持っている。
ただの旅行を意味する場合もあるし、人生におきかえるような壮大な意味ももっている。
一歩一歩を噛み締めながら進む。
振り返ると、そこは神秘的で幻想的な世界の中にいた。
家族のような集団が、ピクニックをしていた。
近づくと、ごろっとついているバナナを房ごともってきて、「これ、食べろ」と進めてくれたので、一本もらった。
頂上についたら、食べようかな。
あの階段をのぼると、頂上。
やや勾配のある階段をのぼる。途中途中休憩しながら、ようやく頂上にたどり着く。
残念ながら、小雨もふり、視界は白すぎてクリアにみえない。
絵を描いたら、白とグレーの二色しか必要ないだろう。
宇宙のなかにほうりだされたような孤独感もある。
うっすら、火口がみえた。
なんとも、距離感がつかめない。
大きすぎるし、深すぎる。
柵もないような頂上で、足下も悪く、落ちたら…と思うと足がすくんだ。
すこし、硫黄のにおいがする。
バナナを食べる。
おーーーーーーいし!
プチピクニックを堪能するのさ~ものの5分だけど。
フランス人の家族がのぼってきた。
写真を撮ってあげる。「アン~ ドゥ~ トロア~」
ますます視界がわるくなりそうなので、降りることにする。
寒さがましてきた。
せっかく来たのに、という旅人の期待なんておかまいなしに、自然は自由きままだな。
たき火をしている人たちがいたので、暖まらせてもらう。
ビールをくれた。
ひとつのグラスで、Oh,yes, 回しのみね! いいよ! いいよ!
遠くに寺院があり、何の寺院か聞いてみると、「ヒンドゥ」という。
インドネシアはたいていがイスラム教だけど、バリをはじめ、ヒンドゥ教徒が地域によっては多い。
「シヴァ? ガネーシャ?」と聞くと、
「NOOOOOO!! Mt.Bromo and Mt Batok」という。
ヒンドゥ教のことはよくわからないけれど、いろいろな神様がいるという意味では、アマテラスがいてオオクニヌシがいて、そのほか八百万の神々がいる日本の神道に似ている。山々を信仰するのは、自然崇拝。興味深い。
ずいぶんとゆっくりと過ごした。
そろそろ戻ろう。
またバイクタクシーに乗り(いつの間にか、行きに乗ってきたお兄さんがいた)、火山の大地を走る。
灰の砂漠である。
大地を出て、宿のほうへ向かう。
一度、振り返って、写真を撮った。
さっきまで、あそこにいたのが、もうすでに不思議な感じがした。
宿にもどり、午後3時のパブリックバスに乗り、プロポリンゴへ向かう。
次の町で、どんな出会いが待っているのだろう。
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(おまけ情報)
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